みなさんこんにちは。
本日11月28日ですが、かなりの冷え込みですね。
皆さまお体をご自愛ください。
いつもクイズ
いつものクイズです。
標題にもあります、中国・華北地区の3つのエリアの位置に関しての問題です。
大連、青島、天津の3エリアを北から並べて下さい。
5秒前
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4
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3
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2
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1
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終了~
正解は、大連→天津→青島となります。
首都の北京もこの華北に位置しておりますよ。(地図参照↓)
華北の主要港コンテナ取扱量について
ご存じのように、世界の生産工場として中国の地位は依然として高いものがあり、コロナからいち早く復活を遂げ、生産活動も急回復して参りました。
特に過去の記事でも取り上げましたように、中国は上海や深圳と言った主要港のみならず、地方港も著しくコンテナ取扱量を増加させております。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース㉘:世界の輸出港となった中国港湾コンテナ取扱いランキング。日本の港湾との差は?
2021年1月の月間実績となりますが、華北主要港の取扱量とランキングは~。
青島が196万TEUで5位
天津が152万TEUで6位
大連が25万TEUで19位
日本最大の東京港でさえ36万TEU、2番手の横浜港は21万TEUと大連港を下回り、スケールの違いを見せ付けられます。
因みに、1位上海港は404万TEU、2位寧波港で289万TEU、3位深圳港で271TEUと桁違いです。
華北各港→日本向けの海上運賃の急騰
9月10日前後から華北最大のコンテナ取扱港である青島港→日本向けの海上運賃が、40フィートコンテナ1本でUSD1,000と高騰して参りました。
その後を追随するかのように、9月15日前後には天津や大連も同じくUSD1,000レベルまで値上がりして来ました。
また、10月21日にツイートさせて頂きましたように、更にUSD1600ドルにまで急騰しました。↓
7月前後は各港共に日本向けの海上運賃は、40フィートコンテナでUSD500~600であった事から、ほぼ3倍に高騰しています。
更に更に、青島港の11月末直近の日本向け海上運賃は、40フィートコンテナ・USD2,000レベルまで大大急騰しております。
急騰の理由は?
中国発→北米や欧州向けと異なり、日本↔中国間の船は2国の往復のみで、スケジュールも大きく崩れず、またコンテナ不足にも陥らず、運賃も安定していると聞きましたが?
はい、今までそうでした。
特に、中国→北米や欧米向けは色々な国を寄港しながら航海しており、一国で港の混雑が発生するとスケジュールが大きく乱れ、またコンテナ不足がある港も寄港する事から運賃にすぐさま繁栄されておりました。
特に、中国発→北米西海岸は、中国でのコンテナ不足+西海岸での沖待ち発生でスケジュールが乱れ、海上運賃が40フィートで1万~2万ドル(100万~200万)まで高騰していました。
ですが、今回の華北各港→日本向け海上運賃の高騰は少し異なった理由と考えます。
以下で理由を数点挙げさせて頂きます。
*供給減
①上記のように北米向けの運賃が高い事から、船を北米向けに配船替えを行ったり、日本向けをダウンサイズしたり、華北→日本向けの供給量が減少した。
*需要増
②北京冬季オリンピックを見据えた、駆け込み出荷。
(オリンピック前に政府からの工場生産の停止命令を懸念。)
③8月中旬に発生した上海浦東空港での混乱により、貨物が華北地区に流れ、需要増となった。
これらの要因にて海上運賃が高騰致しました。
今後の見通しは?
2月上旬の旧正月や北京オリンピックまでは、この運賃レベルは継続されると言われています。
また、下記記事のように、2021年の春先まで北米向けのコンテナ数が大きく落ち込まない事から、船の供給面でも依然としてスペース難は継続すると考えられます。
本日は以上です。
最後に、Twitterでも最新の国際物流情報をつぶやいていますので、
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