みなさんこんにちは。
さて、本日は世界の総人口約78億人の全員に新型コロナワクチンを配布する場合の航空機での輸送量の問題ですが、何機分になるでしょうか?
なんとボーイングのジャンボ貨物機(約100トン搭載可能)で8,000機です!
国際航空運送協会(IATA)が昨年末に纏めた情報ですが、基本1人に2回接種が必要と言われていますので、そうなると16,000機分ですね。
一方、現在はコロナ禍で航空機輸送が限られており、世界では昨年9月時点で旅客便と貨物便で10,000機弱の航行と言われています。
ワクチン配布が全世界的に活発になれば、航空輸送のキャパシティーは非常に限られる事になります。
そもそも航空機は旅客便が中心となりますので、人が海外渡航に利用しない限り、ワクチンの貨物需要だけで航空会社はフライトを復活させないとは思います。
旅客便の貨物室だけの利用での運航は大赤字!!ですからね。
何れにせよ、ワクチンの配布が早まらないと海外渡航者も増えないですし、ですがワクチンを輸送するにも航空機のキャパシティーにも問題がある。これはジレンマですね。航空機輸送についても各国の政府援助資金の投入が必要ですね。
*貨物機内の搭載風景です。高さは最高地点で3メートルです。内部は円形ですので、角の高さは2メートル弱になります。
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