みなさんこんにちは。
本日8月29日は各地で猛暑ですね。最後の猛暑でしょうか?
熱中症にはくれぐれもお気をつけて下さい。
さて、本日のクイズです。
現在、上海浦東空港で8月12日に発覚した貨物地区作業員のコロナ感染にて、一斉に各施設の消毒作業が行われております。
直近での上海⇒日本の航空運賃は何倍となっているでしょうか?
5秒前
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2
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1
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終了~
正解は、ほぼ4倍となっております。
通常はRMB10-15/kgの所、現在はRMB40-45/kgとなっております。
航空運賃が4倍と高騰しております。
一方、この高い航空運賃を払っても貨物搭載が可能になるかは、別問題となります。
現在上海空港には日本向けだけでも、200トン~400トンの貨物が溢れかえっていると言われており、また顧客工場で待機している出荷待ちの貨物に関しては、この数倍とも言われております。
直近では天津空港など他の空港でも消毒作業が行われましたが、
なぜ上海空港だけこんなに混乱するのですか?
圧倒的な貨物量の違いによると思いますよ。
世界2位の貨物量の停滞はハンパ無いと思います。
なるほど圧倒的な物量の違いですね。
その上に、14+14+7のオペレーションも開始と聞いていますが、
どういった意味ですか?
8月27日から輸入貨物で14日勤務+14日間隔離+7日自宅経過観察と言う
オペレーションが開始されました。
以前の14日勤務+7日間隔離+7日自宅経過観察から、より厳格となりました。
この影響でかなりのスローオペレーションとなっています。
輸出貨物にも9月以降に適用との話もあります。
また、嫌気をさした作業員の退職が多くあるとも聞いております。
航空機はありますが、作業遅延による航空機へ搭載率が悪化しており、
運行キャンセルを行う航空会社が多く発生しています。
また、貨物の航空機への搭載が7日若しくはそれ以上とも言われています。
9月以降も改善の兆候は見受けられませんね。。。
搭載までに7日若しくはそれ以上とは、上海でいつ搭載になるか
待ってられませんよね。
サプライチェーンが止まる事を避けるには何か策は?
青島(1,000キロ:トラック2日)、天津(1,400キロ:同2.5日)、アモイ(1,000キロ:同2日)等々へのトラック転送も1つの策ですが、地方空港である事から、上海の物量を補完出来るかは疑問はあります。
物量を捌く事を考えると、海上輸送が最適ですがリードタイムが長い事から、
上海や太倉からのフェリーですと下関や大阪まで出ており、2-3日で輸送可能
となります。
*現在問い合わが多くフェリースペースもタイトになっています。
また、世界1位の香港空港(1,200キロ:2.5日)、世界3位の韓国インチョン空港(青島から韓国までフェリー有:2日間)まで輸送し、貨物機で飛ばすBCPもあります。
最後に、税関申告の問題ですが、現在は中国では官署自由化通関が活発に行われており、旧来型の工場近くの税関での申告はMUSTでは無く、その他税関で申告を行う事のハードルはかなり低くなりました。
今回の一連の混乱で、遠方税関への申告で問題が発生した事例は今のところ、聞いておりません。
また、現在上海貨物ターミルにある通関済みの貨物は、申告撤回後に引き戻す必要がありますが、申告撤回には数日掛かると言われており、航空機の搭載を待つか?BCPの代替案を利用するか?悩まし所ではあります。
本日は以上です。
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