みなさんこんにちは。
今年の冬はラニーニャ現象で日本列島に寒波到来のようです。
ユニクロのヒートテックシリーズに、しっかりお世話になりたいと思います。(笑)
クイズ
さていつものクイズです。
アメリカの最大となる輸入相手国をお答え下さい。
5秒前
↓
4
↓
3
↓
2
↓
1
↓
終了~
正解は、中国です。
お隣のカナダ、メキシコよりも多いのです。
貿易に関わる方々には簡単だったかも知れませんね。
リストのように金額ベースとはなりますが、お隣のカナダやメキシコ、また欧州(EU)全てを含めてもアメリカへの最大の輸入相手国は中国となります。
現在のサプライチェーンの混乱は、この中国→米国間のトレードが大きく関連しています。
アメリカ政府の国民への給付金付与から、消費財を中心にリベンジ需要に発展しました。
中国→米国間の多くはコンテナ輸送となり、リベンジ需要の影響が港の大混雑に発展したのです。
リベンジ需要について、過去の記事。
港の沖待ち状況
このような旺盛な需要から、アメリカ西海岸を中心に港でのコンテナ船の沖待ちが発生しています。
下記リスト推移のように、一時は100隻近い沖待ちが発生し、港へのコンテナ積卸に1カ月を要するケースも見受けられました。
因みに直近のロングビーチ/ロスの沖待ちは61隻となっておりますが、いまだ高いレベルですね。
この影響で今ニュースで良く見かける、アメリカでのサンクスギビングやクリスマス品の品薄となっているのですね。
はい、そうなんです。
港での混雑はアメリカ国内の内陸輸送の混雑にも繋がり、
店舗までの配送に支障が出ているのですよ。
アメリカ国内配送にも大きな影響が出ているのすね。
でも、クリスマスが過ぎると買う人も少なくなり、混雑は収まるのですよね。
はい、コロナ以前のその傾向があり、コンテナ輸入量は減少します。
しかし、コロナ発生後の2020年から状況が大きく変わりました。
2022年 アメリカへのコンテナ輸入量の見通し
今後の見通しを解説して行きます。
まず、コロナ前2019年のデータを見ますと、11月末のサンクスギビングや12月末のクリスマスに向けて、11月以降はコンテナ輸入量は減少していました。
西海岸から店舗への配送に数週間掛かる事から、上記イベントの直前では無く、数週間前にコンテナ輸入はピークアウトします。
ですが、上のグラフでNRFが2021年の年初まで消費財の米国へのコンテナ輸入量を予想していますが、依然として月間200万TEUの輸入を予想しており、輸入量が収まる気配は当面ありません。
2019年を例に、需要はクリスマスを境として、減少すると思うのですが、
コロナ禍では何故コンテナ輸入量は大きく減少しないのすか?
理由は幾つかあると思いますが、私見では。
①アメリカでの小売店舗の在庫が現行全く無く、
補充のための輸入が継続される。
②需要が減少しても、沖待ち混雑は急激に解消されず、
滞留しているコンテナ処理で引き続き、輸入量は減少しない。
あとは、アメリカ西海岸での労働争議の内容は非常に気になります。
世界中でのサプライチェーン混乱の行く末
アメリカを問わず、世界中でのサプライチェーンの混乱はいつまで継続するのでしょうか?
最近は特にサプライチェーンの混乱に関するニュースを良く目にしますが、
最長で1年半~2年は改善されないと言う意見が大半です。
ですが、現段階ではアメリカ西海岸の労働争議や、コロナ再ブレイクなど不確定要素があり、非常に予測は困難ですね。
このブログで出来る事は、国際物流での変化をいち早くお伝えし、読者の皆様のお役に立ちたいと思っています。
本日は以上です。
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