みなさんこんにちは。
本日21日(日)お昼時点で17℃とかなりポカポカ陽気です。花粉症の私に取ってはくしゃみの季節となりました。。。
さて、以前みなんのロジニュース①(下記リンク貼ります。)でコンテナ不足により、新造コンテナが急ピッチで製造されていると解説させて頂きました。
<最新の物流情報:無料ほぼ毎日更新>1分で読める!みんなのロジニュース①:中国旧正月に向けての海上コンテナ不足の行方。いつまで混雑は続くの?
製造が急ピッチで行われている中で、急激な需要増にて新造コンテナ価格が上昇しておりますが、さて、20フィートコンテナで通常の何倍となっているでしょうか?
正解は、約1.8倍です。
直近の1月時点でUSD3,500/20フィートとなっており、2020年通年のUSD1,900/20フィートからほぼ倍増しております。
因みに、40フィートのHC(ハイキューブ:高さがあるタイプ)では、
1月時点でUSD6,000/40フィートHCとなり、2020年通年のUSD3,300/40フィートHCからの同じくほぼ倍増の高騰となっております。
新造コンテナの9割以上が中国で生産されておりますが、昨年末からのコンテナ不足により、中国の製造メーカーへ注文が殺到しており、価格の高騰が続いております。
また、値段高騰の背景には①コンテナ不足そのものと、更に②各船会社が増収増益にて、資金力を活かした強気の買い姿勢にある事も、値段高騰に影響していると思います。
実際の所、台湾系のエバーグリーンは新造コンテナに約95億円を投じる事や、同じく台湾系のワンハイも8万TEU相当の購入を検討しています。
また、船会社が直接、新造コンテナを購入する場合と、リース会社が新造コンテナを購入し船会社にリースする場合がありますが、リース会社は新造コンテナの購入には消極的なようです。
理由は、本年中旬以降はコンテナ不足の解消が予想されており、この事から中旬以降はリース価格自体を高値で維持出来ないと見込んでおり、昨今の異常な高騰となっている新造コンテナの購入には二の足を踏んでいるようです。
船会社の強気な購入姿勢でコンテナ不足は徐々に解消されると思いますが、リースコンテナ契約は当面は少なくなるでしょう。
*因みに、新造コンテナの90%以上は中国で製造されていますが、その中でも世界最大手となるCIMU(China International Marine Containers (Group) Company Ltd:中国国際海運集装箱(集団)股份有限公司)は世界でのシェアは60%以上とも言われております。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B5%B7%E9%81%8B%E9%9B%86%E8%A3%85%E7%AE%B1
下記はCIMUでのコンテナ製造過程ですが、以前、人に頼るマニュアルオペレーションが多いと伝えましたが、こちらはかなりのオートメーション化を図っております。さすが最大手は資金力で違いを見せておりますね。
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