みなさんこんにちは。中国の旧正月も明け、今週末はかなり温度が上がるようですね。21日日曜日は20℃超え、春が待ち遠しい限りです。
さて、本日は共同海損についてですが、問題です。
海上輸送の航海中に挫傷し、完全なる船舶の沈没を回避するために船長判断でコンテナを意図的に落下させる事がありますが、船会社は落下したコンテナ内の商品費用を保証してくれるでしょうか?
答えは、ノーです。
その船舶に荷を預けている荷主達が共同で費用負担する必要があります。船会社は共同海損制度により必要な負担を免れるのです。
船が挫傷した。火災にあった。衝突した。等々の海難事故が稀に発生致しますが、その際に完全な沈没を回避するために、コンテナを落下させたり、沖まで船舶を牽引したり等々の救済処置を行いますが、関連費用は荷主達で共同負担する必要があります。
共同海損と言う制度ですが、考え方としては、完全なる沈没をコンテナを落下させる事で、”共同の危険”を回避出来た。
その代わりに、落下したコンテナや沖までの移動に掛かった費用等々を荷主の皆さまで、共同で費用負担しましょうと言う制度です。
落下を免れた荷主も費用負担しましょうと言う制度です。
船会社の判断で落下させたのだから、船会社の保険で処理すべきと言う声を良く聞きますが、共同海損制度がある限りに於いては、荷主様の費用負担となる、何とも独特の制度となっております。
ここで気を付けたいのは、荷主様に取って最悪のパターンは貨物保険に加入していない場合です。
全額自社負担となりますので、貨物保険に加入する事をおすすめ致します。
*参考までに共同海損時の処理方法をリンク致します。
https://www.marineinsurance.jp/marineinsurance/general-average
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