みなさんこんにちは。
さて、本日ですが昨今のコンテナ不足や本船スペース不足から、荷主によるタブルブッキングから生じる、船会社への直前のキャンセルが多発しておりますが、船会社はどのように対応しているかご存知でしょうか?
答えは、多くの場合で船会社はオーバーブッキンで対応しています。
(無論、全てではありませんが。)
中国やベトナムを中心に東南アジア発のコンテナ輸出で、コンテナ不足や本船スペース不足が生じておりますが、荷主は予約を確保するために、複数の船会社にタブルブッキングを行う傾向にあり、一番早くスペースが取れ次第、その他の船社へ予約をキャンセルする事態が多発しております。
船会社は11月当初は直前にキャンセルされたスペースを埋めること無く、*消席率を下げながらも運行を継続しておりました。
また、当初は荷主の直前のキャンセルに対して、キャンセル費用を請求しておりましたが、それでもキャンセルが収まらなかったために、12月に入ると船会社はオーバーブッキン気味に予約を取り始めました。
通常、船会社は荷主へ、SO(Shipping Order)で予約確定を連絡して参りますが、SOで予約確定されたにも関わらず、本船出港の数日前に荷主へ突然とし、予約キャンセルを行う手段に出てまいりました。
船会社はオーバーブッキンを行い、船舶スペース以上の予約を受け付ける対応策を講じて来ました。船会社の立場としては、何とか消席率を上げてかったのでしょうね。
また、次の予約を入れる際にはコンテナ当たり数百ドルの課金を前提に、予約を受け付ける船会社も出て参りました。
例えれば、我々が海外出張や旅行に行く際に、空港カウンターでオーバーブッキンで次のフライトへ回される事がたまにあると思いますが、その際に課金されると言う事と同じです。
荷主としては、納得の行かない沙汰ではありますが、元々は荷主によるダブルブッキングから起因した事態であることもあり、船会社の報復??処置と言った所でしょうか。
この現象は中国の旧正月前がピークとなり、徐々に沈静化する言われていますが、5月頃まで多少なりとも継続されるだろうと業界では言われています。
*消席率=本船スペースに対する船積み実績の割合。スペースに対して何%コンテナが乗っているかを計算します。
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